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Fairlight CMI-II:

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CMIALL
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  概要  ウンチク  その他
Fairlight CMI-II はこんな音

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  Page 4 :

I5PAGE4(ハーモニック・エンベロープ)

 1 ~ 32 倍音までをペンでグラフのように画面に書き,音作りする。


 1 ~ 32 の倍音を,音が出てから消えるまでの間に,どのような音量(エンベロープ)カーブで鳴らすかをグラフィックで書き,それを音として作り出すページ。32 個の倍音の全てのエンベロープ・カーブを表示すると,画面がグチャグチャになって,何が何だかわからなくなる。

 この倍音加算による音作りにはモード 1 とモード 4 の 2 種類があり,モードはページ 7 で切り替えられる。モード 1 では音が出てから消えるまでを 32 のセグメントに分け,各セグメントの音量(エネルギー・エンベロープ)と,各セグメントの持続時間(デュレーション・エンベロープ)を指定することができる。

 この方法で音を作ると,演奏する音程によって音の長さが長くなったり短くなったりする現象がなくなる。モード 1 では高い音程を弾いたときには各セグメントの繰り返し回数が自動的に多く,低い音程のときには回数が少なくなるようにコンピューターが計算処理をしてくれるからだ。

 モード 4 では 1 に比べてセグメント数が 128 と 4 倍にな。その代わりエネルギー/デュレーションのエンベロープが指定できない。したがって高い音程を弾くと音が短く,低い音程を弾くと音が長くなるというサンプラー独特の現象が発生してしまう。

 通常サンプリング音はモード 4 で,倍音加算による音作りはモード 1 で行うが,その逆をやっても面白い効果が得られる。