1.付属マニュアルのサンプルチャート
SYSTEM 700 付属マニュアルに記載されているサンプル・セッティング・チャート。
ここではマルチモード・フィルターを使って人声を模倣している(あまり似てない気もするけど...)。
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2.サンプルチャート1(インバーターによるサウンドの移動)
VCO からの信号を 2 組の VCF/VCA に送る。また LFO からの信号をインバーターで±反転させ,元の信号を VCF 1 に,反転した信号を VCF 2 に送る。2 つの VCA アウトを LR に振り分けると LFO の動きによって音色変化により音像が左右を移動する。
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3.サンプルチャート2(サンプル&ホールドによるサウンドの移動)
サンプルチャート 1 の別な応用。ここでは音像移動ソースとして LFO の変わりにサンプル&ホールドを利用している。サンプル&ホールドはシーケンサーからゲート信号が来るたびにランダムな電圧を発生し,この電圧を使って音像を移動している。
結果として音像は 1 音ごとにランダムに移動することになる。
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4.サンプルチャート3(ランダムなタイミングのランダム・ノート)
ランダムなタイミングで出力されるランダム・ノートを作る。サンプル&ホールド 1 の電圧で LFO 2 の速度を変え,その信号でサンプル&ホールド 2 を動かす。サンプル&ホールド 1 で作られたランダムな電圧は LFO 1 に送られサンプル&ホールド 1 を動かす。
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5.サンプルチャート4(FM方式によるシンバル・サウンド)
VCO 1 のサイン波で VCO 2 にモジュレーションをかける。
同様に VCO 3 でVCO 4 にモジュレーションをかけ,でき上がった VCO 2 & 4 のサイン波でVCO 5 にモジュレーションをかける。
ここで作った音をさらにマルチプル・フィルターに通し最終的に VCF/VCA で音作りをする。
ノイズで作った完全に不規則なシンバル・サウンドではなく,ある程度の規則性を持ったシンバル・サウンドを作ることができる。
6.サンプルチャート5(インターフェイスの応用1)
インターフェイスでマイクからの信号を電圧に変換するタイミングを LFO で制御する。
ここでは LFO からの矩形波の信号が来るたびにマイクのピッチが CV に変換されて VCO に送られる。リズムのある曲などでは,LFO の代わりにシンク用のクロックを使えばリズムのタイミングが揃った瞬間だけ音程が変わるボーカル・サウンドなどを作ることができる。
このパッチの音を聞いてみる(インターフェイスの応用1)
7.サンプルチャート6(インターフェイスの応用2)
インターフェイスの別な応用例。
リズムボックス CR-78 のサウンドをマルチプル・フィルターに送り,特定周波数だけを取り出してインターフェイスに送る。
たとえばマルチプル・フィルターでローをカットすればシンバル系のハイ・トーンだけにインターフェイスが作用する。
このパッチの音を聞いてみる(インターフェイスの応用2)
8.サンプルチャート7(アナログ FM 音源)
アナログ・シンセサイザーによる疑似 FM 音源。
VCO 1 のサイン波で VCO 2 にモジュレーションをかけて音作りをしているが,VCO 1 のアウトに VCA を入れてモジュレーションの深さをコントロールしているのと,VCO 1 で VCO 2 にシンク(ストロング)をかけているところがミソ。
シンクをかけることにより,FM 音源で必要なキャリア/モジュレーターの正確なピッチ・コントロールを模倣している。FM 音源ではこれをデジタル制御しているわけである。
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