標準仕様で 9 個の 702 が搭載されている。
702 シリーズは,PWM を CV コントロールできる代わりにシンクのないもの,シンクがある代わりに PWM の CV コントロールのないものの2種類に大別できる。メイン・コンソール用のものは内部結線があり,スイッチで波形をセレクトしたりできる。
1.MODULATION = モジュレーション・イン・ジャック/ボリューム/アッテネーター・スイッチ
VCO をコントロールする外部電圧入力ジャックと,その入力ゲイン調整ボリューム。
702A/D には 2 つの入力が,702B/C/E には 3 つの入力がある。702A/B/C はメイン・コンソール用で LFO,ADSR,S&H が内部結線されており,外部からのモジュレーション・インはそれぞれ 1 つずつとなっている。
またそれぞれには入力電圧を 1/10 にするアッテネーター・スイッチが付属しており,LFO などの信号を浅く VCO にかけたい場合に使用すると便利である。
MOD IN1に送るキーボードCVのボリュームを0~10に上げながら音階を演奏
2.PITCH = ピッチ・コントロール
VCO のピッチを調整する。外側と内側の 2 重ボリュームとなっており,可変範囲は外側が ±1200セント(1 オクターブ),内側が±100 セント(半音)となっている。
3.RANGE = レンジ切り替え
VCO の音域を切り替える。LO ~ 32’~ 2’まで 1 オクターブずつ切り替え可能。
VCOをLFOとして使用し、レンジをLO~2’に動かしながら、サイン波/鋸歯状波で他の2つのVCOにモジュレーションを、次に鋸歯状波でVCFにモジュレーションをかける
4.WAVE FORM SELECTOR = ウェーブ・フォーム切り替え
702A/B/C のみにある出力波形を切り替えスイッチで,信号は内部結線された VCF に送られる。
5.WAVE FORM OUTPUT = 波形出力ジャック
サイン波/三角波/鋸歯状波/パルス波の 4 種類の波形出力ジャック。それぞれバラバラに信号が取り出せるため,たとえば VCO を LFO がわりに使用したとき,VCF にはサイン波で,VCA には鋸歯状波でモジュレーションをかけるといったことができる。
サイン波/三角波/鋸歯状波/パルス・ワイズ・モジュレーションによるサウンド
6.PULSE WIDTH = パルス・ワイズ・マニュアル・コントロール
パルス・ワイズを設定する。可変幅は 10 ~ 90% まで。
7.PWM = PWM コントロール電圧入力ジャック/ボリューム
パルス・ワイズを外部電圧でコントロールするための,CV 入力ジャックと,PW の変調の度合いを調整するボリューム。702A/D のみに装備。
8.SYNC IN,WEAK/STRONG=シンク入力ジャック/シンク・スイッチ
シンク・インとシンク効果の強弱を切り替えるスイッチ。ストロングでは音色の変化を,ウィークでは 2 つの VCO のピッチがユニゾン,完全 5 度,オクターブのように整数倍の周波数関係になっているとき,ビートをなくすことができる。シンク・アウトは矩形波の信号を利用する。702B/C/E のみに装備。
シンク・ストロングでシンクされたVCOのピッチを動かして演奏
シンク・ウィークでシンクされたVCOのピッチをユニゾン~完全4度~完全5度~オクターブに動かしたサウンド
9.KEY CV=キーボードCVスイッチ
DIN コネクターからのキーボードCV をオン/オフするスイッチ。
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