標準仕様で 4 個の 703 が搭載されている(このサイトのものは 5 個)。
703 シリーズは,特性が 12dB/oct でハイパス・フィルター/バンドパス・フィルター/ローパス・フィルターの切り替え可能なタイプと,24 dB/oct でレゾナンスも CV コントロールできるタイプの種類に大別できる。
メイン・コンソール用のものは VCO 1/2/3 やノイズ/リング・モジュレーターの信号が内部結線されている。
1.MODULATION = モジュレーション・イン・ジャック/ボリューム
VCF をコントロールする外部電圧入力ジャックと,その入力ゲイン調整ボリューム。
4 つの入力があり,入力 1 には キーボードCV が内部結線されている。
キーボードCV は 10 まで上げるとカットオフ・フレケンシーの追従度が鍵盤の動きと同じになり,音域による音色差がなくなる。またレゾナンス発振で音階を作る場合にもこれを 10 にセットしてやる。
703A/B/D/E/G は,MOD IN の 2 が ADSR に(1/2 切り替え可),3 では LFO 1 に内部結線されており,外部からのモジュレーション・インはそれぞれ 1 つずつとなっている。
VCFにLFOモジュレーションをかけて演奏
2.SIG IN = オーディオ信号入力ジャック/ボリューム
5 つ(703G のみ 4 つ)のオーディオ信号の入力ジャックと,そのレベルを調整するボリューム。
703A/B/D/E/G には VCO 1 ~ 3/ノイズ/リング・モジュレーターの信号が内部結線されており,外部からのモジュレーション・インはそれぞれ 1 つずつとなっている。また 703G ではジャックにパッチ・コードを差し込むとノイズの信号がキャンセルされ外部からの信号を入力することができる。
3.CUTOFF FREQ = カットオフ・フレケンシー
20 Hz ~ 20KHz までの周波数をカットする。
4.RES = レゾナンス
カットオフ・フレケンシーでカットした周波数部分を強調するボリューム。これを上げるとシンセ独特のアシッド・サウンドが得られる。また,これを 8 以上にすると発振する。このときの周波数はカットオフ・フレケンシーに追従するので,エンベロープ・ジェネレーターや LFO によるピッチコントロールが可能となる。
703E/F/G のレゾナンスは CV コントロール可能。
カットオフ・フレケンシーを上下に動かしながら、レゾナンスを<br> 0~10に上げていく
5.V.C.RESONANCE = レゾナンス・コントロール CV イン
703E/F/G のみについており,CV でレゾナンスのレベルを変えることができる。ただし,レゾナンスは上げるにしたがって(CV コントロールで動かすのでなくても)聴感上の音量が小さくなっていくので,使用方法が難しい。
V.C.レゾナンスにエンベロープ・ジェネレーターの信号をつなぎ、ADSRでレゾナンスを変化させる
V.C.レゾナンスにLFOのサイン波の信号をつなぎレゾナンスを変化させ、カットオフ・フレケンシーはADSRでコントロールする
6.VCF OUT = VCF アウト
VCF の信号出力ジャック。出力に信号がくるとグリーンの LED が,その信号がオーバー・ロードすればレッドの LED が点灯する。
7.FILTER MODE = フィルター・モード
703A~D についており,フィルターのモードをローパス・フィルター/バンドパス・フィルター/ハイパス・フィルターに切り替えられる。
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