概要:
楽器について
1978 年に ROLAND が発表したストリングス・キーボード。それまでのシリーズであった RS-101,202 の機能を拡張し,シンセサイザー・セクションとベース・セクションが追加された。
外部入力端子があるため,コーラス・エフェクターとして使用することも可能であった。
当時の定価
本体:23万9千円(免税価格22万1千円)
KS-10(キーボード・スタンド):1万5千円
DP-1(ペダル・スイッチ):千8百円
FV-2(フット・ボリューム):9千円
仕様:
●鍵盤:49 鍵,4 オクターブ,C スケール
●ストリングス・セクション
トーン・タブレット:2
アッパー・ストリングス
ローワー・ストリングス
4’,8’ミックス・コントロール:2
アッパー,ローワー
アタック・コントロール:1
●シンセサイザー・セクション
トーン・タブレット:6
アッパー4’,アッパー8’,ローワー4’
ロワー 8’,ベース 8’,ベース 16’
コントロール・タブレット:1
アンサンブル
VCF コントロール:4
カットオフ・フレケンシー
レゾナンス(自己発振不可)
ENV センス,LFO センス
エンベロープ・ジェネレーター:4
アタック・タイム
ディケイ・タイム
サスティン・レベル
リリース・タイム
セカンド・タッチ・スイッチ:1
●リリース・コントロール:1
ストリングス + シンセサイザー
●ベース・セクション(低音優先)
トーン・タブレット:3
チェロ 8’,チューバ 16’
コントラバス 16’
コントロール・タブレット:1
アンサンブル
アタック・コントロール:1
リリース・コントロール:1
●バランス
ストリングス - シンセサイザー
ベース・ボリューム
●アンサンブル・モード・スイッチ:1
●ビブラート・デプス:1
●LFO コントロール:2
レート
ディレイ・タイム
●チューニング(±50 セント以上):1
●マスター・ボリューム:1
●ピッチ・シフト・コントロール
ピッチ・スライダー:1
ピッチ・セット(1 oct 以上):1
タイム:1
ピッチ・モード・スイッチ:1
オート
オフ/外部コントロール
マニュアル
●アンサンブル・トーン(リア・パネル):1
●電源スイッチ:1
●接続端子
オーディオ・アウト・ジャック:3
モノラル,ステレオ,
シンセサイザー+ベース
アウトプット・レベル切り替えスイッチ:2
H:0 dBm/Imp.6.3 KΩ
M: - 15 dBm/Imp.8.6 KΩ
L: - 30 dBm/Imp.2.2 KΩ
(0 dBm=0.775V RMS,max.10V p-p)
ゲート電圧出力ジャック:1
OFF:0V ON:+ 15V
トリガー信号出力ジャック:1
OFF:0V ON:+ 15V pulse,2 msec.
外部入力ジャック:1
max.- 20 dBm
外部コントロール・ジャック:3
VCF(FV-2),サステイン,ピッチ(DP-1)
●消費電力:12W
●外形寸法:905(W)×370(D)×145(H)
●重量:14 kg
●付属品:
2.5 m接続コード:2
ペダル・スイッチ(DP-1):1
譜面立て:1
パネル:
フロント・パネル:
RS-505 のフロント・パネルは LFO,ビブラート,アンサンブル・モード,バランス,ベース,シンセサイザー,ストリングスの 7 つのセクションに分かれている。
ベース・セクションにはアタック・タイム,リリース・タイムの 2 つをコントロールできるエンベロープ・ジェネレーターと 16’のコントラバス,16’のチューバ,8’のチェロの 3 つの音色スイッチと,ベース・セクションの音をアンサンブル・ジェネレーターに送るスイッチがある。
シンセサイザー・セクションには ADSR の 4 つのパラメーターをもつエンベロープ・ジェネレーターとエンベロープ・ジェネレーターの動作モードを決めるセカンド・タッチ・スイッチ,VCF に対してかかるエンベロープと LFO の深さを設定するボリューム,カットオフ・フレケンシーとレゾナンス,そして音色スイッチとして 16’と 8’のベース(この 2 つは低音優先),アッパー/ローワー用にそれぞれ 8’と 4’の計 4 つがある。またシンセサイザー・セクションの音をアンサンブル・ジェネレーターに送るスイッチがある。
ストリングス・セクションにはアッパー/ローワーともにストリングス音のオン/オフ・スイッチと 4’/ 8’の音のレベル・バランス・ボリュームがある。また,アタックのみのエンベロープ・ジェネレーターがついている。
さらにストリングスとシンセサイザーの両方のセクションに共通のリリース・タイムのボリュームがある。
鍵盤左サイドには音量ボリューム,ピッチの他にピッチ・シフト・セクションとして,ピッチ・シフト・スライダー,そのスライダーの音程変化幅を決めるピッチ・セット・ボリューム,ピッチ・シフトを手動で行うか自動(鍵盤を弾くごと)で行うかの切り替えスイッチ,そしてピッチ・シフトが自動の場合のピッチ変化タイムを決めるボリュームがついている。
リア・パネル:
リア・パネルにはアンサンブルの音色を調整するアンサンブル・トーンのボリュームがある。またアウトプットとしては,ステレオ・アウト・ジャックとそのレベル切り替えスイッチ,シンセ/ベース・アウト・ジャックとそのレベル切り替えスイッチがある。他に外部入力インプット・ジャックと,インターフェイス用に,トリガーとゲートのアウトプット・ジャック,ピッチ・シフト用のフット・スイッチ・ジャック,サスティン用のフット・スイッチ・ジャック,そしてVCFのカットオフ・フレケンシーをコントロールするフット・ペダル用のジャックがついている。
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