１．PROMARS のパンフレット

PROMARS Compuphonic Synthesizer

　2 VCO にコンピュ・メモリー機能を装備，ライブでの演奏性・機能性を重視したプリセット・シンセサイザー。

　プロマースは，シンセサイジングしたオリジナル・サウンドを 8 種類，記憶でき必要に応じてワンタッチで選び出すことができるコンピュ・メモリー付の 2 VCO，1 ノート・シンセサイザー。

　ベース，ストリングスなど最もよく使用する 10 種類の楽器音もプリセットされ，ライブはこれ 1 台で数台の活躍が期待できます。さらに，安定した 2 つの VCO は 1 VCO，2 VCO の切替が可能，重厚なユニゾン奏法が得られます。さらに VCO SUB を加えれば 4 VCO 並の拡がりあるサウンドを演出できます。

　ユニークな効果をクリエイトするベンド・レバー。そしてベンド・コントロール部の VCO，VCA，VCF を外部端子から操作できます。

●デュアル VCO を装備したプログラマブル・セクション

　プロマースのサウンドをクリエイトする重要なセクションです。

　VCO は 8’，4’，16’に切替えることができるレンジ・セレクター，より厚みのある音色が出せるサブ・オシレター，そして VCO の変調のかかり方を調節するモジュレーションや 4 段階に切替可能なパルス・ワイズなどのコントロールを備えています。また鍵盤右上の VCO-2 と組み合わせれば，2 つの VCO のピッチの微妙なズレにより，ユニゾンのコーラス効果が得られ，サウンドに豊かさと柔らかさを加えることができます。（VCO-2 のチューニングは A・B の 2 組あり，たとえば VCO-1 との間を 4 度と 5 度というように違ったセッティングをしておき，曲想により瞬時に切替ができます。）

　VCF は，ひとつひとつの音に音色や音量時間的変化をつける専用 ADSR。VCF をキーボードCV でコントロールするキーボード・フォロワー。特定の倍音を強調し独特のサウンドを作り出すレゾナンス。その他，ハイパス，ローパスの各フィルター，エンベロープ極性を変化させるポラリティー切替スイッチを装備しています。

　VCA は，エンベロープ・ジェネレーター（ADSR）に加え，プログラマブル全体の音量を調節したり，音色切替時の音量バランスも補正できるレベルコントロールを装備。

　LFO は，周波数を可変するレイト，出力波形を切替えるウェーブ・フォーム・スイッチが付いています。VCO，VCA，VCF の他，風の音や波の音などの効果音を生み出すノイズ・ジェネレーターを装備しています。

●ディレイ／ベンド機能

　LFO のレイト，ウェーブ・フォームをコンピュ・メモリーさせ，その LFO の速さを後で調節する LFO ベンド・コントロール，ディレイ・タイムを備えています。またノーマル／ワイズ切替スイッチは，チャイム的なリング・モジュレーター・サウンドを出せるなど多彩な音の味付けができる機能です。

● 8 種類のオリジナル・サウンドを記憶できるコンピュ・メモリー機能。

　ジュピター4 同様，プログラマブル・セクションで，シンセサイジングしたサウンドを記憶させ，曲の流れに応じて，スイッチ一つですばやく取り出すことが可能。

　長時間でも消滅しない Nicd バッテリー・バック・アップ式。その他，メモリーライト，マニュアル，プロテクションなどのスイッチを装備。

●ライブで威力を発揮するベンド／モジュレーション。

　ベンド／モジュレーション・コントローラーは，音程，音色，音量をレバー操作で変化をつける機能です。特に，音程のベンド操作で，エレキギターのチョーキング奏法やマニュアル・ワウも可能。

　その他，ベンダーレバーの可変範囲を設定するベンド・センシティビティー・ボリューム，LFO モジュレーションの深さをコントロールする，LFO モジュレーション・ボリューム，シンセサイザー独特の滑らかな変化のある音階を作り出すポルタメント機能などを備えています。

●リア・パネル

　ディレイ／ベンド・コントロール部は，外部コントロール入力端子を備えているため，外部シーケンサーやシンセサイザーからのコントロールが可能。さらに 1 ボルト／1 オクターブの CV，GATE の入出力端子を標準装備。外部シンセサイザーはもちろん，オルガンや新製品のデジタル・シーケンサー CSQ-100 などでコントロールできます。

２．PROMARS のブロック・ダイアグラム