概要:
楽器について
1979 年に発売されたメモリー機能付の 2 VCO モノフォニック・シンセサイザー。同時に発売された Jupiter 4 の兄弟機種にあたる。8 つのユーザー・メモリーと 10 個のプリセット・サウンドをもつ。
当時の定価
本体価格:19万8千円
仕様:
●鍵盤:
37 鍵,3 オクターブ,F スケール
【シンセサイザー・モジュール】
●VCO(×2):
VCO レンジ(16’,8’,4’)
ウェーブ・フォーム(鋸歯状波,矩形波,パルス波)
パルス・ワイズ(50%,40%,20%,10%)
パルス・ワイズ - LFO デプス
PWM モード・スイッチ(Manual/LFO)
LFO モジュレーション
サブ・オシレター(1 オクターブ下の矩形波)
●ノイズ・ジェネレーター:
ON/OFF スイッチ
●VCF:
HPF カットオフ(40 Hz ~ 5 KHz)
LPF カットオフ(20 Hz ~ 20 KHz)
LPF レゾナンス(0 ~ 自己発振)
Kybd フォロー(0%,40%,70%,100%)
LFO モジュレーション
ENV モジュレーション
ENV ポラリティー(ノーマル/リバース)
●VCA:
VCA アウト・レベル
オーバーロード・インジケーター
●LFO:
ウェーブ・フォーム(サイン波,矩形波,鋸歯状波,反転した鋸歯状波)
LFO レート(0.1 Hz ~ 80 Hz 以上)
LFO レート・インジケーター
●エンベロープ・ジェネレーター(VCF,VCA 用):2
アタック・タイム(0.6 mSec ~ 3 Sec)
ディケイ・タイム(14 mSec ~ 10 Sec)
サスティン・レベル(0 ~ 100%)
リリース・タイム(14 mSec ~ 10 Sec)
【モディファイア】
●ディレイ/ベンド:
ベンド LFO レート
ベンド LFO レート・ワイズ(Norm/Wide)
ディレイ・タイム(0 ~ 10 Sec)
【モード・セレクト】
●プリセット・セレクト・スイッチ:10
Bass,String,Funky Clavi,Piano,Voice,Trombone,Sax,Trumpet,Synth1,Synthe2
●コンピュ・メモリー
セレクト・スイッチ× 8
マニュアル・スイッチ
プロテクション・スイッチ
メモリー・ライト・スイッチ
ライト・インジケーター× 2
(バック・アップ・バッテリー内蔵)
【コントロール】
●コントローラー:
ポルタメント(0 ~ 3 Sec)
ポルタメント・スイッチ(ON/OFF)
トランスポーズ(normal/1oct.Down)
LFOモジュレーション
ベンド・センシティビティー(VCO:± 1 oct 以上,VCF:± 2 oct 以上(レゾナンス・ピッチ),VCA: + 6 dB,- 12 dB 以上)
LFO/OFF/BEND 切替スイッチ×3
マニュアル・レバー
●チューニング:
マスター・チューニング(±100 セント以上)
VCO-2 チューニング(±1 オクターブ以上)×2
チューニング切替スイッチ
●ブリリアンス:VCF カットオフ・フレケンシー(±4 oct)
●ホールド(ON/OFF)
【接続端子】
●アウトプット・ジャック
●アウトプット・レベル切替スイッチ(H ポジション:標準 0 dBm)
●ヘッドフォン・ジャック(ステレオ・タイプ)
●ヘッドフォン・レベル切替スイッチ
●外部コントロール・インプット・ジャック:
CV IN,GATE IN,VCFペダル(FV-2),BEND IN
●外部コントロール・アウトプット・ジャック:
CV OUT,GATE OUT
●消費電力:20W
●外形寸法:765(W)×402(H)×162(D)mm
●重量:14 kg
●付属品:2.5 m接続コード
パネル:
フロント・パネル:
フロント・パネルのシンセサイザー・モジュール部は左から電源,ディレイ/ベンド,LFO,Dual VCO,Noise,VCF,VCA の 7 セクションに,モード・セレクト部はボリューム,ブリリアンス,ホールド,チューニング関係と音色メモリー/プリセットのスイッチが並んでいる。また鍵盤左のコントローラー部にはベンダー関係とポルタメント関係のスイッチ/ボリュームが並んでいる。
シンセサイザー・モジュール部ではディレイ/ベンド部以外の全てのスイッチ/ボリューム類がコンピュ・メモリーに記憶される。
ディレイ/ベンド部には LFO のディレイ・タイム,LFO ベンドのスイッチ/ボリュームがある。LFO 部には LFO の波形セレクト・スイッチとレート・ボリュームがある。デュアル VCO 部にはレンジ,ウェーブ・フォーム・セレクト,サブ・オシレターのオン/オフのスイッチとパルス・ワイズ関係のスイッチ/ボリュームが並んでいる。ノイズ部にはノイズ音源のオン/オフスイッチがある。VCF にはハイパス,ローパスの 2 つのフィルターがあり,ローパスは ADSR や LFO での制御が可能である。ADSR は VCF 専用のものがあり,極性を反転させるポラリティー・スイッチが装備されている。VCA 部には専用の ADSR とコンピュ・メモリーに記録する音の音量にばらつきが出ないようにするためのレベル・ボリュームとオーバーロード・インジケーターがついている。
モード・セレクト部には 10 個のプリセット・スイッチ,8 個のユーザー用コンピュ・メモリー・スイッチや,メモリーに記憶した音のカットオフ・フレケンシーを修正できるブリリアンス,VCO - 2 のチューニング・ボリューム/スイッチ類が並んでいる。
リア・パネル:
リア・パネルには CV/ゲート用のイン/アウト端子やアウトプット端子,ヘッドフォン端子等の他にベンダーを外部からコントロールするベンド・インや,VCF のカットオフ・フレケンシーをコントロールできる VCF ペダル端子もついている。
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