item8 item9 item10 item11 item12

MC-8:

見たいパネルをクリックしてください

MC8ALL
item8
item9
item10
item11
item12
item13
item14
item15
item3

  その他 :

1.MC-8 のパンフレット

PANF

----- 発売当時のパンフレットより -----

●マイクロコンポーザー

 これまでコンピューター音楽の試みは何度となくなされてきましたが,それらはコンピューターに対する十分な知識が必要であり,そのためハードとソフトを理解している一部の専門家たちのものでした。マイクロコンポーザー MC-8 はマイクロプロセッサーを中心に構成され,コンピューターに対する専門知識を全く必要とせず,ひろく一般の人々にもコンピューターによるシンセサイザー音楽の制作を可能にする画期的な商品です。

● MC-8 登場の背景

 今日音楽界はもちろんコマーシャルや一般の分野で,シンセサイザーはもはや必要不可欠の存在となり,非常な勢いで普及し,確実にシンセサイザー人口が増えつつあります。しかし,これまではキーボードを弾けることが大きな条件であり,多重録音による音楽制作の場合にも,高度な録音テクニックや多くの時間を費やし,シンセサイザーの性格上一回の録音には単音でしか録音できずしかもダビングの繰り返しによる音質低下という問題もありました。マイクロコンポーザー MC-8 は,キーボードをテン・キーに置きかえ,ある程度の音楽知識があれば,キーボードが弾けなくても,高度な演奏テクニックを要する曲でも,正確に定められたとおりに演奏することを可能にしています。もちろん MC-8 はテン・キーだけでなくキーボードだけでもコントロールすることができます。そして 8 台のシンセサイザーを同時にコントロールすることができるので,音のクォリティーを飛躍的に向上させることも可能になりました。

●作曲の分野でも

 これまではオーケストレーションの場合,人員,時間,経費等の面での制約も多く,実際に演奏されるまでは正確に作曲者の意図を表現することができませんでした。が,マイクロコンポーザー MC-8 は,作曲しながら即座にその音を表現することが可能になりました。(つまりオーケストラを前において作曲するようなものです。)と同時に従来作曲されても演奏する機会が与えられなかった曲はたくさんあり,作曲家の夢はなかなか満たされていませんでした。ローランドのマイクロコンポーザー MC-8 は,これら作曲された曲を簡単に表現することはもちろん,長時間にわたる曲でも全てデジタル信号化することで,他の特殊な装置を全く使わずに市販のオーディオカセットテープに記録し,保存することもできます。また,限られた時間に正確に音楽をあてはめる場合,たとえばコマーシャル音楽などの場合,従来はテープ編集など非常に高度な技術を要し,しかも秒単位というようなキメの細かい作業には大変な時間を要しました。マイクロコンポーザー MC-8 は,ツマミひとつの操作で 1/10 秒の単位まで正確に時間をコントロール(延ばしたり,縮めたり)することができます。

 さらにマイクロコンポーザー MC-8 の正確無比な音程,リズムはこれからの音楽教育にも広く活用することができます。これら多くのメリットを持つマイクロコンポーザー MC-8 は,従来の多重録音による音楽制作の概念を大きく変え,さらに発展させ,これからのシンセサイザー音楽に無限の可能性を示すものとなりましょう。


2.ローランドの機関紙『ワウワウ』の表紙を飾った MC-8

WAH


3.MC-8 のコーディング・シート

SHEET

 打ち込みに慣れるまでは,譜面からこのようなコーディング・シートをおこしてから MC-8 に向かった。

 打ち込みに慣れても抑揚などのデータには,やはりこのようなシートが必要だった。

 MC-8 に付属するコーディングシートは数値を縦方向に書き込むデザインだったが、音楽の場合、譜面と同様に横方向に数字が並んでいる方が認識しやすかったため、付属シートを使う人はほとんどいなかった。


4.MC-8 のデータ入力

 MC-8 に音階を入力してみる。