概要:
楽器について
1983 年に発表されたドイツのデジタル/アナログ・シンセサイザー。8 ボイスで各ボイスごとに 2 デジタル・オシレターをもつ。後期には Midi 対応のバージョンアップが行われた。サウンドは冷たいが抜けがよく,その独特なサウンドは今でも多くのファンをもつ。(2.2 はツー・ポイント・ツーと発音)
当時の定価
本体価格:260万円
仕様:
●鍵盤:61 鍵,C ~ C
●コントロール:
ベンダー・ホイール:1
モジュレーション・ホイール:1
●アナログ・コントロール・パネル:(各ボリュームの分解能は 64 段階)
●LFO:1
ディレイ・ボリューム:1
ウェーブ・シェイプ:1 三角波/鋸歯状波/反転した鋸歯状波/矩形波
レート・ボリューム:1(セカンド・パネル・モードではシーケンス・レート・ボリュームとなる)
●エンベロープ・ジェネレーター(ADSR):2
アタック・タイム:1
ディケイ・タイム:1
サスティン・レベル:1
リリース・タイム:1
(各ボリュームはセカンド・パネル・モードではシーケンスのアップデート用ボリュームとなる)
(アタック・タイムが 49 ~ 63 までではホールド状態になり,鍵盤から手を離しても設定したアタック・タイムとリリース・タイムの電圧を出力する)
以上が 2 組
●エンベロープ・ジェネレーター(AD):1
アタック・タイム:1
ディケイ・タイム:1
Env 3 アッテネーター・ボリューム:1 (センターで 0 ,左に回すとポラリティーはマイナスに,右に回すとプラスになる。)
●モディファイアーズ:
VCF カットオフ・フレケンシー:1
VCF エンファシス(0 ~ 自己発振):1
ウェーブ・オシレター:1(メイン・オシレターのウェーブ・セレクト・ボリューム)
ウェーブ・サブ:1(サブ・オシレターのウェーブ・セレクト・ボリューム)
●モディファイアーズ・コントロール:
エンベロープ 1 >VCF
エンベロープ 2 >ラウドネス(VCA)
エンベロープ 1 >ウェーブ
●パネル・ファンクション・インジケーター:3
グループA ,グループB ,セカンド・パネル
●液晶ディスプレイ:
ビュー・アングル・ボリューム:1
ディスプレイ 40 文字× 2 段(英数字)
●テン・キー:
0 ~ 9,←,→
●ディスプレイ・セレクト:10 プログラム,デジタル,チューニング,アナログ,シーケンス,グループ,データ・トランスファー,キーボード・モード,セカンド・パネル,ラン/ストップ
●リア・パネル:
●カセット・インターフェイス用DINコネクター
●ヘッドフォン端子
●CH 1(R)/2(L)アウト
●サスティン・ペダル
●CV イン シーケンス・ページで,シーケンス・モード 98に,CVコントロールしたいボイスのCHを 3に,キーボード・モードを 4 にすると外部CV/GATEコントロール可能
●VCFイン
●トリガ・イン
●トリガ・アウト
●プログラム・チェンジ ペダルを踏むとプログラムが 1 つずつ進む
●クロック・レート切り替え DIP スイッチ:2
●リズム・シンク DIN コネクター
1 番ピン:スタート/ストップ・アウト
2 番ピン:グランド
3 番ピン:クロック・アウト
5 番ピン:クロック・イン
TR-808 等とのシンクに使用またはテープのクロック・パルスで Wave 2.2 のシーケンスを外部コントロール可能(5 番ピンにパルスを送る。ただしシリアル 01180 以降の機種のみ)
●PPG コミニュケーション・バス
●Midi イン/アウト(2.2ではオプション,2.3では標準装備)
パネル:
フロント・パネル:
フロント・パネルは左から,ボリューム,LFO,エンベロープ・ジェネレーター 3 ,エンベロープ・ジェネレーター 1/2 ,モディファイアー,モディファイアー・コントロール,液晶ディスプレイ,テン・キー,ディスプレイ・セレクト・キーの順に並んでいる。
LFO にはディレイ,ウェーブ・シェイプ,レートがあるが,レートのボリュームはセカンド・パネル・モードではシーケンス・レートとなり,シーケンサーやアルペジェーターのテンポ・ボリュームとして使用される。
エンベロープ・ジェネレーター 3 はアタック/ディケイのボリュームとピッチやウェーブへのエンベロープのかかり具合を決めるアッテネーター・ボリュームがある。
エンベロープ・ジェネレーター 1/2 はそれぞれ VCF/VCA 用だがセカンド・パネル・モードではそれぞれが,シーケンサーのアップデート用ボリュームとなる。
モディファイアーには VCF のカットオフ・フレケンシー,レゾナンスの他にオシレター(メイン/サブ)のウェーブ・テーブルの波形を選ぶボリュームがある。
モディファイアー・コントロールには VCA/VCF/ウェーブのエンベロープ・ジェネレーターによるモジュレーションの深さをコントロールするボリュームがある。
液晶ディスプレイは 40 文字× 2 段= 80 文字の英数字が表示可能。Wave 2.3 では青の内照式ディスプレイが採用されている。
テン・キーは 0 ~ 9 までの数字キーと右/左のカーソル移動キーがある。
ディスプレイ・セレクト・キーは液晶ディスプレイの表示切り替えスイッチである。
リア・パネル:
Wave 2.2 のリア・パネルは初期と後期でMidi端子のある/なしの違いがある。後期 Midi 装備版では Wave 2.3 と同じパネルが使用されており,パラ・アウトなど一部 2.2 では使われないジャックがついていたりする。
後期パネルには左からカセット・インターフェイス用 DIN コネクター,ヘッドフォン端子,CH 1/2 アウト,サスティン・ペダル,CV イン,VCF イン,トリガー・イン,トリガー・アウト,プログラム・チェンジ,クロック・レート切り替え DIP スイッチ,リズム・シンク DIN コネクター,外部機器(ウェーブ・ターム等)コネクト・バス, Midi イン/アウト,電源スイッチがある。
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