概要:
楽器について
1975 年に発表された MOOG 初のポリフォニック・シンセサイザー。コンピューターを使用したスキャニング技術ではなく,オルガン+シンセ方式のポリフォニック処理をした全鍵発音可能なモデル。
見た目は非常にいいが,部品点数が多く,故障が多いのが難点。
その後,Polymoog Synthesizer のプリセット部分を中心に作られた機種,Polymoog Keyboard が発売された。
当時の定価
本体価格:165万円
ポリ・ペダル:15万円
仕様:
●鍵盤:
71 鍵,E ~ D,ベロシティー付
●オシレター:
◆キーボード・ウェーブ・シェイプ:
ローワー・スイッチ(下 2 オクターブ): 鋸歯状波/矩形波/ミックス(鋸歯状波+矩形波)
アッパー・スイッチ(上 4 オクターブ): 鋸歯状波/矩形波/ミックス(鋸歯状波 + 矩形波)
◆Footage(音域切替スイッチ):
鋸歯状波: 8’/ 4’
矩形波: 16’/ 8’
◆鋸歯状波チューニング:
チューニング・ボリューム(±600 セント):
VAR/PREスイッチ(可変 or プリセット切替):
◆鋸歯状波FM,矩形波 FM/PM:
鋸歯状波 FM(ビブラート)レート:
鋸歯状波 FM アマウント(AMT):
矩形波 FM/PM(フェイズ・モジュレーション)レート:
矩形波F M/PMアマウント:
VAR/PRE スイッチ:
矩形波ピッチ・フリー/ロック・スイッチ(矩形波を鋸歯状波のピッチにロックさせるスイッチ):
◆矩形波シェイプ/モジュレーション(MOD):
ローワー(下 2 オクターブ): 矩形波シェイプ:5% ~ 50% PWM アマウント:
アッパー(上 4 オクターブ): 矩形波シェイプ:5% ~ 50% PWM アマウント:
モジュレーション・レート:
VAR/PRE スイッチ:
◆鋸歯状波ミックス:
ローワー・レベル(下 2 オクターブ):
アッパー・レベル(上 4 オクターブ):
VAR/PRE スイッチ:
●VCF:
◆コントロール:
カットオフ・フレケンシー:
エンファシス(自己発振はしない):
キーボードCV(モノフォニック・キーボードCV):
◆モジュレーション:
レート:
アマウント:
サンプル&ホールド・アマウント:
◆フィルター・コントゥア:
アマウント:
アタック・タイム(0.01 sec ~ 10 sec):
ディケイ・タイム(0.01 sec ~ 10 sec):
サスティン・レベル:
◆VAR/PRE スイッチ:
◆フィルター・オン/オフ・スイッチ:
◆VCF キーボード・モード:
All/スプリット:
アッパー/ローワー:
●レゾネーター:
◆パス・モード・スイッチ:
ローパス/バンドパス/ハイパス
◆ロー・レンジ:
カットオフ・フレケンシー(60 Hz ~ 300 Hz):
エンファシス(自己発振はしない):
ゲイン:
◆ミッド・レンジ:
カットオフ・フレケンシー(300 Hz ~ 1500 Hz):
エンファシス(自己発振はしない):
ゲイン:
◆ハイ・レンジ:
カットオフ・フレケンシー(1.5 KHz ~ 7.5 KHz):
エンファシス(自己発振はしない):
ゲイン:
◆レゾネーター・オン/オフ・スイッチ:
◆レゾネーター・キーボード・モード:
アッパー/ローワー/ALL
●ラウドネス・コントゥア:
◆ラウドネス・コントロール:
キーボード・ダイナミックス:
アタック・タイム:
ローワー・ディケイ&リリース:
アッパー・ディケイ&リリース:
サスティン・レベル
◆VAR/PRE スイッチ:
◆ファイナル・ディケイ・スイッチ:
ロック/マニュアル
●センター・セレクト・パネル:10
1 ~ 8:プリセット ストリングス/ピアノ/オルガン/ハープシコード/ファンク/クラヴィ/バイブ/ブラス
9:バリアブル
.(ピリオド):ディフィート・キャンセル
●ピッチ・コントローラー(リボン):±600 セント
●ファイン・チューン:±200 セント
●ビート:±50 セント
●エクスターナル・キーボード・グライド:0 sec ~ 10 sec
●オクターブ・バランス:3
1 - 2:下 2 オクターブの音量
3 - 4:センター 2 オクターブの音量
5 - 6:上 2 オクターブの音量
●マスター・ゲイン・コントロール:
AUX:外部入力の音量
ダイレクト:フィルターを通らないオシレター・チップ・ダイレクトの音量
モード:プリセット・サウンドの音量
RES:レゾネーターの音量
VCF:VCF アウトの音量
●リア・パネル・コネクター:
◆コントロール・イン/アウト:
S -トリガ・アウト・コネクター:
KB アウト(キーボードCV)ジャック:
KB スケール(キーボードCV の直線性):
S -トリガ・イン:
スウェル(アウトプット・レベル):
フィルター:
モジュレーション・アマウント(バリアブル・モード時の FM/PM デプス):
ピッチ(ジャック先端側:鋸歯状波 & 矩形波ピッチ,ジャック・リング側:矩形波ピッチ):
◆スイッチ・コネクター:
エクスターナル・シンセ(KB アウト/S -トリガ・アウトのオン/オフ):
トリガ・モード(シングル/マルチ・トリガ切替):
サスティン(ファイナル・リリースがマニュアルになっている時,リリースのオン/オフ):
グライド(キーボード・グライドのオン/オフ):
◆オーディオ・イン/アウト:
バランス・ミックス(VCF/モード/ダイレクト/RES/AUX のミックス,XLR/600Ω):
ミックス(バランス・ミックスと同様の標準ジャック):
VCF(VCF を経由したオーディオ信号):
PRE(プリセット・モードのオーディオ信号):
ダイレクト(フィルター類を通過しないオシレター・チップ・ダイレクトのオーディオ信号):
RES(レゾネーターを経由したオーディオ信号):
AUX(外部オーディオ・イン,信号はミックスに出力される):
VCF(外部オーディオ・イン,信号は VCF を通り,VCF とミックスのアウトに出力される):
RES(外部オーディオ・イン,信号はレゾネーターを通り,RES とミックスのアウトに出力される):
◆アクセサリー・ソケット:
±15 V ,+ 5 V の DC 電圧供給:
パネル:
フロント・パネル:
パネルは左上からチューニング,エクスターナル・キーボード・グライド,マスター・ゲイン,オクターブ・バランス,鋸歯状波チューニング,ビブラート(FM/PM),パルス・ワイズ・モジュレーション,鋸歯状波レベル,プリセット/バリアブル(マニュアル)スイッチ&インジケーター,VCA,レゾネーター,VCFとなっている。
また鍵盤のすぐ上には押しボタンスイッチが並んでいる。ここには左からローワー/アッパーのオシレター波形セレクト,各波形の音域セレクト,鋸歯状波チューニングのプリセット/バリアブル切り替え,ビブラートのプリセット/バリアブル切り替えと矩形波を鋸歯状波にシンクロさせるロック・スイッチ,PWMのプリセット/バリアブル切り替え,鋸歯状波レベルのプリセット/バリアブル切り替え,ピッチ・コントロール・リボン,VCAのプリセット/バリアブル切り替えとファイナル・ディケイ(リリース)のオン/オフ,レゾネーターのキーボード音域切り替えとオン/オフ,VCFのオン/オフとプリセット/バリアブル切り替えとキーボード音域切り替えがついている。
リア・パネル:
リア・パネルには外部シンセのコントロール・アウトとして S -トリガー・アウト,KBCVアウト,KBスケールが, Polymoog のコントロール・インとして S -トリガー・イン,スゥエル(ボリューム),フィルター,モジュレーション・アマウント,ピッチが,コントロール・スイッチとして外部シンセ・アウトのオン/オフ,トリガー・モード・セレクト(モノ/マルチ),サスティン・オン/オフ,グライド・オン/オフがある。
またオーディオ入力には AUX,VCF,RES があり,出力にはバランス・ミックス,ミックス,PRE(モード),VCF,ダイレクト,RES がある。
その他には ±15V と +5V の DC を供給するアクセサリ・コネクターが2つついている。
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