概要:
楽器について
1981 年に発表されたデジタル・シーケンサー。1977 年に発表された MC-8 の使い勝手を大幅に改良し, System-100M などに合わせたミニ・ジャック仕様として発売された。データ入力の考え方が MC-8 と異なったため,両方を使い分けることはほとんど不可能だった。
当時の定価
MC-4 A:33万円(16KByte)
MC-4 B:43万円(48KByte)
MTR-100:17万円(デジタル・カセット)
OM-4:12万円(32 KByte RAM キット)
仕様:
●メモリー容量:
MC-4 A:16 Kbyte(約 3900 音)
MC-4 B:48 Kbyte(約 12000 音)
●出力:
4 チャンネル:
CV - 1(0V ~ 10.42V ,125 ステップ,83.3mV/ステップ):4
CV - 2(0V ~ 10.42V ,125 ステップ,83.3mV/ステップ):4
GATE(OFF:0V,ON:12V)
MPX(OFF:0V,ON:12V)
●入力:
テン・キー(0 ~ 9)
エンター/スタート
メジャー・エンド/ストップ・コンティニュー
バック・ステップ/トータル・ステップ/-
フォワード・ステップ/ステップ・エラー/+
シフト
インサート
デリート
コピー(トランスポーズ)
リピート
カーソル(←,→)
●鍵盤入力:
CV(0 ~ 10.42V)
GATE(2.5V 以上)
キャリブレーション・ツマミ
●シフト・マップ:
0:メモリー残量(%)
1:CV 1
2:ステップ・タイム
3:ゲート・タイム
4:CV 2
5:MPX
(6:ステップ・タイムを参照しながらゲート・タイムを入力。ゲート・タイム入力時のみ)
7:CV 1 + ゲート
8:ゲート・リライト
9:チューン
●モード:
セレクター(EDIT/PLAY/CMT)
●トータル・チューン:
調節ツマミ(±100 セント)
●テンポ:
テンポ・ツマミ(- 50% ~ + 100%)
●テンポ・CV:
インプット(0V ~ 10.42V)
●サイクル・スイッチ:
●シンクロ:
セレクター(DIN/INT/TAPE.EXT)
●DINシンクロ:
DINコネクター
セレクター(INPUT/OUTPUT)
●EXTシンクロ:
インプット(2.5V 以上)
アウトプット(0V ~ 5V)
●CMT/TAPEシンクロ:
インプット
アウトプット
●外部コントロール:
スタート(OPEN または 2.5V 以上のパルス)
ストップ(OPEN または 2.5V 以上のパルス)
●外形寸法:
471(W)×348(D)×124(H)mm
●重量:
6.1 kg(MC-4 A)
6.3 kg(MC-4 B)
●消費電力:
25W
MC-4 B は MC-4 A にオプション・ボード OM-4 を付加したもので,専用デジタル・カセット MTR-100 用の接続コネクタがついています。
パネル:
フロント・パネル:
先に発売された MC-8 に比べ, MC-4 のフロント・パネルは簡略化されている。これはシフト・キーやモード・キーをつけることにより,1 つのボタンに複数の意味をもたせるようにしたためである。
パネルには上部にデータ・ディスプレイ,下部にはテン・キーを中心に各種ボタンが並んでいる。
左上には,インサート,デリート,コピー,リピート・ボタンが,左下にはカーソル・コントロール・ボタンが,中央にはシフト・キー,テン・キー,バック,フォワード・キーや,モード・スイッチが配置されている。その右にはテンポ/シンク関係のボリューム,スイッチが並んでいる。
一番右側には 4 チャンネル分の CV/ゲート,MPX の出力と,コントロール関係のイン/アウト端子が並んでいる。
リア・パネル:
リア・パネルには電源スイッチのほかに,DIN シンク,テープ・シンクのイン/アウト,スタート,ストップの外部コントロール・ジャックと,オプションのデジタル・カセット MTR-100 のコネクターがある(デジタル・カセット用コネクターは MC-4 Bのみ装備)。
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