概要:
楽器について
1980 年に発表されたストリングス系キーボード。名前の『3』が示すようにストリングス/オルガン/ブラスの 3 種類で音作りができる。ただし,回路的には 1 種類のオルガン系音源に対してモジュレーションやフィルタリングで音を加工するという考え方になっており,3 種類の音を混ぜたからといって通常の 3 倍分厚い音がするというわけではない。
当時,続々と発売され始めたストリングス/オルガンの混合系のキーボード市場を狙って制作された機種である。
当時の定価
38万円
仕様:
●コントローラ:
鍵盤:49 鍵,C ~ C(ポリフォニック・タイプ)
チューン:1
ピッチ・ホイール:1
モジュレーション・オシレター:1
モジュレーション・ディレイ:1
●コーラス:
インプット・ミキサー:ストリングスからオルガンまで連続可変
ストリングス・フィート:8’,4’,BOTH(8’& 4’)
ストリングス波形:のこぎり波
ストリングス・イコライジング:LPF,BPF,HPF
●オルガン:
フィート:16’,8’,4’,2’,1’
波形:方形波
トーン・コントロール:1
●VCF:
フィルター特性: 24 dB/oct(ローパス・フィルター)
インプット・ミキサー:オルガンからブラスまで連続可変
ブラス・フィート:16’,8’,4’
ブラス波形:のこぎり波
コントゥア・ジェネレーター
●アーティキュレーター:
●ステレオ・アウトプット・ミキサー:
マスターゲイン:1
パンポット:3
レベル:3
ON,OFF コントロール:3
●寸法:
75.6(W)×14.3(H)×37.9(D)cm
●重量:
9 kg
パネル:
フロント・パネル:
OPUS-3 のパネルは左からモジュレーション(LFO)& ベンダー,音源 & VCF/コーラス,アウトプットの 3 つのセクションに分かれている。
モジュレーション & ベンダー・セクションのモジュレーション・モードはオシレター/VCF に送るビブラート/グロウル効果の調整を行う。
音源セクションはストリングス/オルガン/ブラスの 3 種類のサウンド・ソースがあり,ストリングスはコーラスに,オルガンはコーラスか VCF に,ブラスは VCF に送り,音を加工することができる。
アウトプット・セクションでは 3 つの音源全体に対するアタック/リリースを調整できるほか,コーラス系,VCF 系,オルガンのダイレクトサウンド系の 3 つの音の音量とパンを設定できる。
リア・パネル:
リア・パネルは電源スイッチの他に,ステレオ・アウトとミックス・アウトおよびサスティン・ペダル・ジャックがついている。
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