概要:
楽器について
1979 年に発売されたライブ向けプリセット・シンセサイザー。2 つの音源を持ち,1 つはシンセ,もう 1 つは楽器音のプリセット・サウンド用に使われるという変わった構成。同時に発売されたポリフォニック・キーボードΛ(ラムダ)の上に乗せて使うようなデザインになっていた。
当時の定価
本体価格:18万5千円
FK-5(フット・バランサー):8千6百円
MS-01(フット・コントローラー):7千5百円
MS-04(モジュレーション・ペダル):2万円
仕様:
●鍵盤:37 鍵 (C ~ C)
《トーン・セレクター》
●楽器音(インスト):11
エレクトリック・ベース,チューバ,クラビ,ファズ・ギター,ホルン,トランペット,クラリネット,ダブルリード,ストリングス,フルート,パーカッション
●シンセ音:8
ノイズ,鋸歯状波32’,S&H 16’,パルス・ワイズ 16’,鋸歯状波 8’,パルス波 8’,矩形波 8’,鋸歯状波 4’
《エフェクト・セレクター》
●オクターブ:2
アップ,ダウン
●エフェクト:5
ポルタメント,ディレイ・ビブラート(インスト),クォーター・トーン,マルチプル・トリガ,キーホールド
●コントロール:3
キーボード・センサー,ジョイスティック(インスト),ジョイスティック(シンセ)
《コントロール・セクション》
●ジョイスティック(左):
ピッチ・ベンド(左右方向),ビブラート・デプス(上)/ノイズ・モジュレーション・デプス(下)
●ジョイスティック(右):
ローパス・カットオフ(左右方向),ハイパス・カットオフ(上下方向)
●キーボード・センサー切替スイッチ:2
ピッチ・ベンド・アップ/ビブラート・デプス/ピッチ・ベンド・ダウン
インスト/インスト+シンセ/シンセ
●バランス・ボリューム:1
シンセ/キーボード
●トータル・チューニング:±200 セント
●シンセ・ピッチ:±700 セント
●ポルタメント・モーメンタリー・スイッチ:
●パワー・スイッチ+ボリューム:
《入出力セクション》
●出力ジャック:5
シグナル(Mix/シンセ),シグナル(Mix/インスト):5V p-p
ヘッド・フォン,キーボードCV( Hz/V ,0 ~ 8V),トリガ・アウト(キー・オン=0V)
●入力ジャック:4
VCO CV イン( Hz/V ,0 ~ 8V),VCO FMイン(Oct/V,- 3V ~ + 3V)
シンセ VCF カットオフ・イン(2 Oct/V,- 5 ~ + 5V),トリガ・イン(キー・オン=0V)
●外形寸法:
774(W)×173(H)×400(D)mm
●重量:
11kg
●付属品:
接続コード×1,ダスト・カバー×1
●電源:
100V,50/60Hz
●消費電力:
17W
パネル:
フロント・パネル:
パネルは左からエフェクト,シンセ,インストルメントの 3 ブロックに分かれている。
エフェクトにはオクターブ・シフト,ポルタメント,ジョイスティック,キーボード・センサー,クォータートーンなどのタブレット・スイッチとボリュームがある。
シンセには 8 種類の音源タブレットとそれぞれのパラメーター・コントロール用ボリューム,そしてリング・モジュレーター・タブレットがついている。
インストルメントには 11 種類の楽器音プリセット・タブレットとそれらのパラメーター・コントロール用ボリュームがついている。
リア・パネル:
リア・パネルには入出力ジャックが並んでいる。VCO や VCF 等をコントロールするジャックもあるが,それぞれの規格がまちまちなので,他の機種とつないだり,シーケンサーから Sigma をコントロールするには,ある程度シンセサイザー理論についての知識が必要になる。
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