概要:
楽器について
1980 年に発表された KORG の名前が読みにくいシリーズ(Σ,Λ,Δ)最終作。ストリングスとポリフォニック・セクションが一体となったキーボード。
この時期ストリングス部の音源を利用して,それにフィルターを通すタイプの簡易ポリフォニック・キーボードが各社から発売されていたが, Delta もそのひとつ。味付けとしては評価できるが,どれも本当に実用的なものなのかは首を傾げることが多い。Δ でも 30°くらいは首を傾げてあげよう。
当時の定価
本体価格:16万8千円
仕様:
●鍵盤:49 鍵,C ~ C
《シンセサイザー・セクション》
●シグナル・ジェネレーター:5 16’,8’,4’,2’,ホワイト・ノイズ
●VCF:
カットオフ・周波数調整:1
レゾナンス調整:1
エンベロープ・ジェネレーター変調感度調整:1
フィルター・モード:1 バンドパス/ローパス
キーボード・フォロワー:1 オン/オフ
●エンベロープ・ジェネレーター:
アタック・タイム
ディケイ・タイム
サスティン・レベル
リリース・タイム
VCA EG モード:1 エンベロープ/ゲート
トリガ・モード:1 シングル/マルチプル
《ストリングス・セクション》
オクターブ・バランス・ボリューム:1 16’/8’連続可変
アタック・タイム:1
リリース・タイム:1
トリガ・モード:1 シングル/マルチプル
トーン:2 Hi,Low
《コントロール・セクション》
ジョイスティック:
FM デプス・ボリューム:1
FM デプス・スイッチ:1 オン/オフ
VCF fcM デプス・ボリューム:1
VCF fcM デプス・スイッチ:1 オン/オフ
ジョイスティック・コントローラー:1 横方向:ピッチベンド,縦上方向:モジュレーション・ジェネレーター(LFO),縦下方向:ノイズ・ジェネレーター
●モジュレーション・ジェネレーター:
ビブラート・デプス:1
スピード:1
●チューン:
チューン:±100 セント
オクターブ・スイッチ:1 ノーマル/アップ
●ボリューム:
スイッチ付メイン・ボリューム:1
ストリングス・ボリューム:1
シンセサイザー・ボリューム:1
●イン/アウト:
ヘッドフォン・アウト:1
ミックス・アウト:2 Hi,Low
セパレート・アウト:2 ストリングス,シンセ
トリガ・アウト(オンで 0V):1
トリガ・イン(0V でオン):1
VCF fcM コントロール・イン(- 5 ~ + 5V):1
●外形寸法:
836(W)×153(H)×378(D)mm
●重量:
10kg
●付属品:
接続コード,ダスト・カバー
●電源:
100V,50/60Hz
●消費電力:
15W
●オプション:
2chボリューム・ペダル:FK-3
フット・バランサー:FK-5
フット・コントローラー:MS-01
モジュレーション・ペダル:MS-04
スタンド:ST-1
パネル:
フロント・パネル:
フロント・パネルは左からジョイスティック・コントローラー,モジュレーション・ジェネレーター,チューニング,シンセサイザー,ストリングス,ボリュームに分かれている。
ジョイスティック・コントロールにはモジュレーション・ジェネレーターによるビブラートの深さと VCF グロウルの設定ボリューム/スイッチがある。
シンセサイザー・セクションは音源をミックスするシグナル・ジェネレーター, ADSR を装備したエンベロープ・ジェネレーター,ローパス/バンドパス切替可能な VCF セクションに分かれている。
ストリングス・セクションには音源のオクターブ・バランスやアタック/リリース,ロー/ハイのイコライザー・ボリュームがある。
リア・パネル:
リア・パネルにはミックス・アウトの他にシンセ/ストリングスのセパレート・アウトやトリガーのイン/アウト,VCF のカットオフ・フレケンシーを外部制御するためのジャックが並んでいる。
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