概要:
楽器について
1975 年に発表されたデュアル・ボイス・シンセサイザー。完全に 2 系統のシンセを持ち,上声/下声を別な音色にすることができる。
日本では 800DV という名称で売られたが海外では Maxi-Korg の名称で売られていた(以前に発売されていた Mini-Korg に対した名称)。鍵盤上にあるエンブレムが違うだけで内容は同じものだった。初期の販売は日本楽器とモリダイラが行っていた。
当時の定価
本体価格:24万円
ケース:2万5千円
スタンド:1万5千円
エクスプレッション・ペダル:1万円
仕様:
●鍵盤:
44 鍵,F ~ C
●VCO:2
オクターブ切替: 64’/32’/16’/8’/4’/2’
波形切替:2 三角波/矩形波/鋸歯状波/パルス波/コーラス/ピンク・ノイズ(上声のみ),ホワイト・ノイズ(下声のみ)
コース・チューニング:
ファイン・チューニング:
ビブラート・スイッチ: ノーマル/オフ/ディレイ
ビブラート・デプス:
ビブラート・スピード:
ピッチ・ベンド・スイッチ: アップ/オフ/ダウン
ディレイ・タイム:
ベンド・スピード:
ポルタメント・スイッチ: フィックスド/オフ/コントロール
ポルタメント・コントロール:
(以上が 2 組)
●サブ・オシレター:2
オクターブ切替: 32’/16’/8’/4’/2’
リング:
ミキシング・コントロール:
(以上が 2 組)
●VCF:2
トラベラー・ハイパス:
トラベラー・ローパス:
ブライト・セレクター:
エクスパンド・セレクター:
(以上が 2 組)
●VCA:2
●EG:2
アタック・タイム:
シンギング・レベル:
レンジ・セレクター:
モード・セレクター:
(以上が 2 組)
●LFO:2
PWM 用:
ビブラート用:
(以上が 2 組)
●ピッチ・ベンド用 EG:2
●リピート:
モード・セレクター:1
スピード:1
デューティー:1
●キー・トランスポーズ:
セレクター:2
●ボリューム:
アッパー:1
ローワー:1
●電源スイッチ:
●入力:
トラベラー外部コントロール:4(DIN ジャック)
アクセサリー:2
●出力:
アクセサリー:2
アッパー:1
ローワー:1
●外形寸法:
803(W)×160(H)×430(D)mm
●重量:
16.5 kg
●付属品:
譜面たて,接続コード,ビニール・カバー
●電源:
100V 50/60Hz
●消費電力:
30W
パネル:
フロント・パネル:
パネルは左からコース/ファイン・チューン,ロー/ハイの 2 つのトラベラー・コントロールを持つ VCF ,初期の KORG 独特のエンベロープ・ジェネレーターを持つ VCA(このエンベロープは VCF にも使用される),64’~2’までのレンジでリング・モジュレーターも付属した VCO ,ビブラートやオート・ベンド/ポルタメントをコントロールするスイッチ/ボリューム(以上は VCO のノイズの種類以外は全てアッパー/ローワーとも同じものがある),そしてアッパー/ローワーのボリューム,アッパー/ローワーの 2 つのシンセサイザーをキーでどのように鳴らすかのモードを決めるキー・トランスポーズ,リピートのセクションがある。
なおこの CD-ROM に収録されている 800DV は改造品のため,鍵盤の左側にジョイスティック・コントローラーと,そのレンジ調整ボリュームが,またいくつかのボリューム/スイッチ類は改造されて黄色のシールが貼られている。
リア・パネル:
リア・パネルにはアッパー/ローワーのアウトプット,VCF トラベラーのペダル用コネクターがあるが,写真の 800DV はエフェクト用のセンド/リターン端子に改造されている。
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