
デュアル・ボイスのシンセサイザーが搭載されている。全音域(ベース・セクションがオンの場合には上 4 オクターブ)で有効。
1.VCO
VCO 1/2 はそれぞれチューニングができ,VCO2 をオフにすることもできる。
VCO の波形は鋸歯状波か矩形波/10 % のパルス波を選ぶことができ,パルス・ワイズ・モジュレーション(VCF/VCA 用の ADR によるコントロール)も可能である。波形は VCO 1/2 共通で切り替えるため,片方を鋸歯状波,もう片方を矩形波にするといった組み合わせはできない。
セカンド・ボイス・スイッチをオンにすると,鍵盤での2 音演奏が可能になる。また,このスイッチをオフにするとモノフォニック・モードになり,2 VCO のモノ・シンセになる。
FTSW(フット・スイッチ)にはホールド/フラットという2 つのモードがある。ホールドはペダルを踏んだときに押さえている鍵盤の音程がホールドされる機能だが,フラットはペダルを踏むとシンセの音程が半音下がり,離すとゆっくりと元の音程に戻る。ストリングスやポリ・シンセのサウンドに混じって使用すると効果的である。
その他にはビブラートの深さのボリューム,トリル・スピードのボリューム&スイッチがある。トリル・スピードは鍵盤左にあるシーケンサー・スイッチでオート・アルペジオ効果を作ったときの,アルペジオ・スピードをコントロールするボリュームである。
また鍵盤上のタッチ・スイッチの左右にあるインターバル・ライトのスイッチを押してからキーボードで 2 つの音程を同時に弾くと,2 つの VCO のピッチは,それぞれその音程にセットされる。
モノフォニック・モードによるユニゾン/完全5度のサウンド
2.VCF
VCF には ADSR デプス,カットオフ・フレケンシー,レゾナンスのボリュームがあり,それぞれの下のスイッチをオンにするとボリュームが有効になる。ADSR は VCA と共用である。
レゾナンスを0~10に上げながらカットオフ・フレケンシーを上下に動かして演奏
3.VCA & AD (S) R
VCA には ADSR だけがついているが,この ADSR ではサスティン・レベルのボリュームはなく,スイッチにより,サスティン・レベルを高くするか低くするかだけが選べる。
4.LFO & S/H = LFO & サンプル/ホールド
LFO は LFO スピードのボリュームで周波数を変えられ,その信号でサンプル/ホールドをトリガーしてやることができる。
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