b:色々なシンセの LFO のパネルを見てみる:
以下に何種類かのシンセの LFO 部分のパネルを解説する。
Moog Liberation の LFO パネル:
Moog Liberation のLFO パネル
・Moog Liberation の LFO パネルで、表記は MODULATION になっている。Liberation はショルダーキーボードなので、独自の機能がある。
・SHAPE は波形セレクトで三角波、矩形波、ランダムの3つが選べる。ランダムでは LFO の発振周波数に合わせてランダムな電圧が出力される。
・RATE は LFO の発振スピードで 0.3Hz 〜 30Hz まで可変。
・TRIG は ON にすると、鍵盤を弾くごとに LFO はリセットされ波形は最初の位置から再スターする。
・TO OSC には FORCE / OFF / WHEEL の3つのポジションがある。FORCE はキーボードを押し込む強さによってモジュレーションの深さを調整する。TO OSC が FORCE にあった場合、演奏中に鍵盤を深く押し込むと、その度合いに応じてモジュレーションが VCO にかかる。
・TO OSC を WHEEL にしている場合には、ネック部分にあるホイールを上げると VCO にモジュレーションがかかる。
・TO FILT は上記の TO OSC と同様だが信号の行き先が VCF になる。FORCE ならキーボードを押し込む強さ、WHEEL ならホイールを上げた度合いに応じてモジュレーションの電圧が VCF に送られる。
・中央下部の LED は LFO の発振スピードが視認できる。
Roland SH-7 の LFO パネル:
Roland SH-7 のLFO パネル
・Roland SH-7 の LFO。WAVE FORM で選べるのは鋸歯状波、矩形波、サイン波の3種類。
・サイン波を選んだ時のみ DELAY TIME で LFO の電圧が徐々に送り先にかかって行く。
・その他は KYBD TRIG、RATE、発振周波数確認用の LED が付いている。
Roland System-100M の LFO パネル:
Roland System-100M のLFO パネル
・Roland System-100M の 140 または 150 のモジュールにある LFO。
・FREQ CV IN により、外部からの電圧制御も可能な VCLFO である。
・FREQ RANGE のスイッチにより、発振周波数の帯域を H / M / L の3つから選べる。
・WAVEFORM はサイン波、三角波、矩形波、鋸歯状波2種と豊富。ただしパルスワイズのコントロールはできない。
・OUTPUT LEVEL は出力電圧の幅を調整する。一般的なビブラート効果には x1/10 を、LFO のアウトを Gate 信号として使用したい場合などには x1 を使用する。
・その他、KYBD TRIG、DELAY、2つの LFO OUT、発振周波数確認用 LED がある。
Roland System-700 の LFO パネル:
Roland System-700 のLFO パネル
・Roland System-700 のモジュール 706 シリーズの LFO。
・System-700 には2つのタイプの LFO と、同じ機能で内部結線のないものがある(写真の LFO は内部結線があるタイプ)。
・左側のタイプの LFO には DELAY TIME があり、PULSE WIDTH がない(矩形波のみ)。右側のタイプの LFO には PULSE WIDTH がある代わりに DELAY TIME がない。
・2つのタイプの違いはそれだけで、あとは同じ。
・DELAY TIME は 2ms〜10secまで。外部 CV IN の FREQ. C.V. IN、KEY TRIG.、FREQUENCY、発振周波数確認用 LED、WAVEFORM は矩形波、鋸歯状波、三角波、サイン波、またはパルス波、鋸歯状波、三角波、サイン波、PULSE WIDTH はパルス幅を 10%〜90% まで可変できる。
・パルスワイズの外部コントロールはできない。
|