Analog Synthesizer Lecture

LFO(Low Frequency Oscilattor):

a:LFO の基本   b:色々なシンセの LFO のパネルを見てみる

a:LFO の基本:

 ・LFO は Low Frequency Oscillator の略で、日本語では低周波発振器となる。

 ・LFO は電圧制御可能なものと、そうでないものがある。電圧制御可能なものは VCLFO と記しているものもある。


 ・Minimoog のように、VCO が LFO も兼ねており、あえて LFO と明記していない機種もある。

 ・電圧制御可能な LFO では、制御電圧の高低によって、LFO の発振周波数の高低が変化する。

 ・LFO で作ったサイン波を VCO に送ればビブラート効果,VCF に送ればグロウル効果,VCA に送ればトレモロ効果となる。

 

最初、サイン波によるビブラート、次に矩形波によるトリルのサウンドを作る

 

スピードを変化させたグロウルのサウンド

 

トレモロのサウンド



 


 ・LFO の矩形波は、色々なモジュールの Gate 信号として使用する事が多い。例えば Envelope Generator に送ってリピート効果を出したり、アナログシーケンサーに送ってステップを進めるのに使用したりする。

 

LFO でリピート・スピードを変えながら演奏


 ・LFO によっては Trig 信号で波形をスタート位置にリセットする機能を持つものがある。このタイプの LFO では Trig 信号が来るたびに波形はメーカー設定の位相角(一般的な LFO)、または指定した位相角(Moog 921 VCO 等)から再スタートする。これは VCO の Sync 機能と同様のものである。以下にその例を示す。

G55

Trig による波形のリセット
 

サイン波、鋸歯状波、矩形波によるビブラート最初は LFO のキーボード・トリガーをオフで、次にキーボード・トリガーをオンにしてみる

 


ちなみにこちらはテクノの LFO:

なんとなく LFO な感じがします(笑)



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