b:色々なシンセの VCA パネルを見てみる:
以下に何種類かのシンセの VCA 部分のパネルを解説する。
Minimoog の VCA パネル:
Minimoog の VCA パネル
・Minimoog では VCA という表記はなく、LOUDNESS CONTOUR となっており、Envelope Generator が搭載されている。
・VCF と同じく ATTACK TIME、DECAY TIME、SUSTAIN LEVEL の3つのボリュームがある。
Moog IIIc の VCA パネル:
Moog IIIc の VCA パネル
・Moog IIIc の 902 VCA。
・CV in は下部に3つ。Audio in/out は、SIGNAL INPUTS/OUTPUS という表記で2つずつある。
・Initial Gain は FIXED CONTROL VOLTAGE となっている。
・VCA の特性切り替えは CONTROL MODE のスイッチで行う。LIN. が Linear、EXP. が Exponential である。
Octave Cat の VCA パネル:
Octave Cat の VCA パネル
・ Octave Cat では VCA を2つある Envelope Generator(ADSR、AR)のいずれか、または BYPASS からスイッチで選択できる。BYPASS にすると、VCA は開きっぱなしになり鍵盤を押さなくても音が出続ける。
Roland SH-3A の VCA パネル:
Roland SH-3A の VCA パネル
・Roland SH-3A の VCA は ENVELOPE のスイッチで、CV を ADSR(Envelope Generator)、ストリングス系のゆっくりしたカーブ、ピアノ系の鋭いカーブ、ゲート(キーを押すとすぐに VCA が開き、キーを押している間ずっと VCA が開き続け、キーから手を離すとすぐに VCA が閉じる)の4つが選べる。ストリングス系/ピアノ系のカーブはプリセットで微調整する事は出来ない。
・Initial Gain は HOLD と呼ばれるボリュームになっている。
・TREMOLO は2つの LFO からの信号、鋸歯状波/矩形波/サイン波の3つから選ぶ事ができる。
Roland SH-7 の VCA パネル:
Roland SH-7 の VCA パネル
・Roland SH-7 の VCA は スイッチで ENV-1、ENV-2 の2つの Envelope Generator のいずれかを選択する事ができる。
・Initial Gain は HOLD というボリュームになっている。
・LFO は LFO セクションで選択したは波形で VCA にモジュレーションがかけられる。
Roland System-100M の VCA パネル:
RolandSystem-100M のVCA パネル
・Roland System-100M の VCA モジュール 130 には2つの VCA が搭載されている。
・INITIAL GAIN のボリューム、LINER/EXPONENTIAL の切り替えスイッチがあり、オーディオ信号の入力は上部に SIG IN が3つ、CV in は下部に MOD IN が3つある。
・VCA の出力は HIGH、LOW の2つのレベルがあり、緑と赤の LED はオーバーロード表示用である。
Roland System-700 の VCA パネル:
RolandSystem-700 のVCA パネル
・Roland System-700 の VCA モジュール(写真は 704C)。
・Initial Gain は VCA GAIN と表記。LINER/EXPONENTIAL の切り替えスイッチがあり、オーディオ信号の入力は上部に SIG IN が3つ、CV in は下部に MODULATION が2つある。
・VCA の出力には緑と赤のオーバーロード表示 LED がある。
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