Fairlight について:

FAIRLIGHT INSTRUMENTS

(FAIRLIGHT=フェアライト)

 1975 年にピーター・ボーゲルとキム・ライリーにより設立されたオーストラリアの会社。社名はシドニーの湾内を航行する水中翼船フェアライト号からとっている。

 1970 年代から 2 つのプロセッサーを使用したコンピューター・システム『Qasar(クェイザーまたはカーザー)』を開発,1979 年に FAIRLIGHT CMI を発表する。

 FAIRLIGHT の日本への輸入は松下電器が行い,その販売をナニワ楽器(その後カメオ・インタラクティブ>メガフュージョン>空中分解)が行った。一時期、扱い会社が2社に別れる等、日本国内では混乱が起こった。

 80 年代前半には快調な開発/バージョン・アップが行われ,ビデオ画像処理を行う CVI やピッチ・コンバーターなども発売したが,アメリカ市場での失敗と増えすぎた社員をコントロールしきれずに失速し,1988 年に倒産(倒産に至る放漫経営を訴える怪文書がユーザー間に出回った!)。

 その後,ボーゲルが抜けて会社名を FAIRLIGHT ESP と変えて再スタートを切る。現在では楽器ではなく MA 用機器としての FAIRLIGHT を開発/製造しており,現在日本での扱いは,FAIRLIGHT JAPAN が行っている。

 2003年に会社組織はさらに改変され現在の体制となった。