グラフィックス系ソフトを得意とするペンギンソフトウェアのグラフィックス/サウンド・エディターソフト。
アップルIIで使用されていた言語 Basic に簡単なグラフィック・コマンドが追加でき、Line, Circle, Draw, Fill などが簡単に利用できるようになる。また、サウンド・エフェクトを作るコマンドがあり、これが結構面白い!詳しくは下のサウンド・ボタンの解説を参照のこと。
さらに、フォント・エディターがあり、自分で作ったフォントを自作ゲームなどに利用する事もできる。
ペンギンソフトはこういったソフトを使って色々なアドベンチャー・ゲームを作成しており、それらゲームも当時高い評価を受けていた。
発売元:Penguin Software Inc.
BY:David Shapiro
オリジナル・リリース:1984
サウンド・エディターについて:
Cat Graphics のサウンド・エディターは、仮想で2つのオシレターを持ち(もちろん出力は1ビット!!!)、これを11個のパラメーターでコントロールする。
パラメーターの詳細:
パラメーター番号
|
パラメーターの内容
|
1: |
オシレター1のピッチ。 |
2: |
オシレター1のスィープ。数値をプラスにするとピッチは上から下がり、マイナスにするとピッチは下から上がる。 |
3: |
オシレター2のピッチ。 |
4: |
オシレター2のスィープ。数値をプラスにするとピッチは上から下がり、マイナスにするとピッチは下から上がる。 |
5: |
音の持続時間。 |
6~10: |
パラメーター11がリピート(2以上)になっていた場合、ここに指定した数値を、リピートするごとに
パラメーター1~5に足していく。
|
11: |
ここが1になっていると、パラメーター1~5で指定した数値の音が出て終了。
2以上の場合にはパラメーター6~10に指定したデータがパラメーター1~5に順次足されて繰り返し再生されていく。
|
以上の組み合わせで音を作るが、2つの音を無理やり作り出しているので、オシレターのピッチが離れるとリング・モジュレーターのような音になるし、ピッチが極端に上(または下)にいくと、いきなりおかしな音になったりするので、最近の礼儀正しい音源では、ほとんど作れないような予測不可能なサウンド・エフェクトを作ることができ、その手の変なサウンドが欲しい人には超オススメ!!!
2つのオシレターを少しデチューンする:
オシレターをスィープアップさせた、レーザー光線風サウンド:
スィープの度合を少しずつ変えながら繰り返す、物質転送器風サウンド:
スィープを繰り返させた、宇宙船内音:
音を繰り返しながら発音時間を少しずつ長くしていく、UFO 着陸音:
いろんなパラメーターをメチャクチャにいじってみました:
スタートアップ画面:
|
メニュー画面:
アップルIIe用のダブル・ハイレゾ・モードのエディターもある。
|
おまけプログラム
エレクトリック・ファイアーの画面。
こういうのが画面上をチラチラと動き回る。
結構、今のプロモビデオなんかの素材にも
使えるかも!?
|
エレクトリック・ファイアーの別な画面。
こんな感じで、画面がドンドン変化していく。
キーの選択で、パターンを色々と
変えることができる。
|
フォントエディターでフォントを作っている所
左が拡大画面で、右がフォントのプレビュー。
フォントの大きさなどは自由に指定できる。
|
サウンド・エディター画面。
複数のパラメーターをキーボードに割り当てて
数値を変更していく。
|
|